細い月

昨日の帰宅路、橋の上でふと目に入ってきたのは、鋭いほどに細い月でした。

穏やかに波打つ水面には、都会のネオンやビルの灯りが映るばかりで、空だけを居場所としている月。

でも、きちんと明るい光でした。

毎日フルタイムで働くパートタイマーの私。

仕事も家事も育児も、精一杯頑張っているつもりですが、人生の中で残しているものは、あの月よりも儚く取るに足らないものかもしれません。

走り去っていった歳月と、このままそうなっていくかもしれないこれからに、思いを馳せずにはいられませんでした。

でも、この生活の中でも、子供たちの根底にキラリと光る何かを、少しでも残せたらいいなぁ、と思います。

水面にも映らぬほどの細月よ